原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

野川

長野まゆみ「野川」を読み終わりました。

野川野川
(2010/07/14)
長野 まゆみ

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久々に読んだ長野まゆみですが、ものすごくよかった。

話としては、両親の離婚で東京の小田舎暮しになった少年の学校生活なんですが、

話の内容以上に、とにかく描写が素晴らしかった。

風景描写がこれでもかと書き込まれているのに、全然嫌味でない。

読んだ光景が目に浮かぶ。

ここまで描写の丁寧な、スケッチを読んでいるような感覚の小説は久しぶりかなと。

最後に参考文献が2冊載っていて、どちらも地理学科には懐かしい貝塚爽平の本でした。

地形の学者です。大学時代に何冊か読んだ記憶があります。

段丘とか山とか、描写が地理学的だなぁと思ったわけですよ。

あぁいう学術的な本からこういう叙情的な文章が生まれるっていうのが素晴らしい。

あたり前だけど、情報は情報なわけで、それをいかに料理するかを考えさせられた一冊でした。

今日は午前中に歯医者と選挙の期日前投票に行き、午後はマンドリン団体の選曲会。

ちょっと前に帰宅。

午前中に新規5枚書けたので、もうちょっと書けるかな。