原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

Big Fat Catシリーズを読んでみた

以前の記事でも紹介しましたが、

洋書を読むためのトレーニングとして、Big Fat Catシリーズを読んでみました。

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
(2001/12/20)
向山 淳子、向山 貴彦 他

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洋書を読んでみようと思ってネットで色々探して、まずはこのシリーズを読むことにしました。

英語の本を読むために、アメリカ在住20年の日本人が書いた英語の本です。

このシリーズの特長は、

●全8冊のシリーズがあって、徐々に英語のレベルが上がっていく

 最初の1冊については英語は少ししかありませんが、最終巻になると英語しかありません。

 しかも段々とスラングが出てきたりして生の英語に近くなって行きます。

●辞書がなくても英語が読める

 むずかしめの単語には、ルビで意味が書いてあります。すごく便利です。

●毎巻、日本語の解説がついている

 この解説がまた素晴らしい!はじめは一文ずつ丁寧に説明しているんだけど、

 巻を追うごとに英文の読み方のコツとか、スラングの話とか、単語の捉え方とか、

 英語とどうやって向き合えばいいかみたいなお話が読めます。

 もちろん、後半になっても一文ずつの説明も別冊付録でついています。

 私は解説を読まないで英文を一読→解説を読む→英文をもう一度読む って方法で二回ずつ読みました。

●英文の物語が面白い!

 最初は重たい雰囲気なんですけど、主人公や周りのキャラがどんどん成長してきます。

 パイ職人のエドが、パイを作るとはどういうことか、人生で大事な物は何かを学んでいく物語です。

 5巻、7巻が本当に素晴らしかった。7巻なんか英語を読んでいるのに3個所も泣きどころがありました。

 英文を書いていらっしゃる向山さんは、日本語の小説も書いている作家さんだそうです。

 主人公だけじゃなく、GeorgeやJeremyといったサブキャラも本当に素晴らしい。

 特に個人的には、最終巻のJeremyに猛烈に萌えました(爆)

 ただの嫌味な金持ちボンボンかと思ったら、子ども好きで男気溢れる男Jeremy!素敵過ry

とまぁ、回し者じゃないんですが、本当に楽しめたシリーズでした。

自分は小学生の頃から高校三年まで英語塾に通っていたんですが、

受験のための英語が本当に楽しめなかったんですよね。英会話や英語キャンプは楽しかったけど。

それに大学に入って社会人になって、英語は使う機会もなかったし10年くらいやってなかったんですよ。

単語なんてさっぱりわからんチンになってました。

が、このシリーズに出会って、アメリカにホームステイに行ったとき以来ぶりに

英語って楽しいと思えました。

シリーズ後半の方の解説で、次のような話があったのがすごく目からうろこでした。

(注:私の解釈で表現を変えているので、本と違うこと言ってたらすみません)

●日本語と英語じゃ単語の枠が違う

 笑う=Laughではない、っていう話が書いてありました。

 日本人が「笑う」のと、英語圏の人が「Laugh」するのはイコールではない。

 言われてみればそりゃそうで、価値観や文化が違うんだから、

 すべての単語がまったくイコールなわけじゃない。同じ笑うでもニュアンスが違う。

 例えば、勉強する=studyって日本じゃ教わるけど、studyは研究に近い勉強のイメージで、

 小学生がドリルとかをこつこつやる勉強だったらworkの方が近いとか。

 単語の持つニュアンスを無視したら本当の英語の面白さやニュアンスはわからないと。

で、この解説を読んで、英語の本を読むってことは、異なる価値観で物事を見ることだって思ったわけで。

これはすごく楽しいことです。

ちなみに、6巻の解説では、ここまで読めたらこんな洋書はもう読めるよっていう

洋書のガイドが載っています。

ビッグ・ファット・キャットとフォーチュン・クッキー (BFC BOOKS)ビッグ・ファット・キャットとフォーチュン・クッキー (BFC BOOKS)
(2004/07/01)
向山 貴彦

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このガイドに載っている「Flindle」という児童書を現在進行形で読んでいるんですが、

ちょっとびっくりするくらいすらすら読めています。

もちろんわからない単語もあるけどそこは支障がない程度で飛ばしてます。

Big Fat Catで頻出していた単語も多く出ていて、Big Fat Catがいかに実際の英語に

近い英文で書かれているかを再実感しました。

FrindleFrindle
(1998/02/01)
Andrew Clements

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ちなみにこの「Flindle」、日本語訳も出ているようで、評判もよくて有名な話なようです。

合言葉はフリンドル! (世界の子どもライブラリー)合言葉はフリンドル! (世界の子どもライブラリー)
(1999/05)
アンドリュー クレメンツ

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感動のラストがあると評判なので楽しみです。

Big Fat Catを読みながらは9~12歳向けの洋書の児童書もちょいちょい読んでいたんですが、

もっと慣れてきたらいわゆるペーパーバックとかを読んでみたいです。

以下の本を読めるようになるのが直近の目標の一つです。

Howl's Moving CastleHowl's Moving Castle
(2001/08/07)
Diana Wynne Jones

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HolesHoles
(2001/08/14)
Louis Sachar

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ということで、すごくおすすめなBig Fat Catシリーズの紹介でした。

忘れた頃にまた頭から読み返してみようと思ってます。