KDP本:内容紹介の効果的な書き方についての考察
ここ最近考えていた、KDP本の内容紹介についての考察。
当然普通の本と同じように、「内容紹介」というのを書く必要があります。
で、電子書籍って、本屋で手にとってぱらぱらっと中身を見られる紙の本と違って、
この内容紹介が結構キモなんじゃないかと思ってます。
あと、Kindle本って結構「わかりやすい」ものが「売れやすい」のでは、
というこのがここ最近の分析結果です。
実際問題、「戦う僕らのRGB」が伸びたときは、「わかりやすいから伸びたのでは」
ととあるところからコメントもいただきました。
ということで、どういう風に内容紹介を書けばいいのかを考えてみました。
◆その①:文庫本換算ページを入れてみる。
前述のとおりですが、電子書籍は手に取れないのでボリュームがわかりません。
なので、一般的な文庫本だとどれくらいのページ数になるか、
というのを書くことにしました。こんな感じ↓
※一般的な文庫本換算:131ページ(39字×15行計算)
読了時間を書くっていうのもあるけど、読むスピードは人によってまちまちな
気がするので換算ページを書く方式を私は採用。
少なくとも、長編なのか短編なのか教えてあげるのはいいことじゃないかと思います。
◆その②:何冊で完結するかを明記
私の場合は、上下巻、Part1/2の2冊売りを2回したのですが、
内容紹介の最後に必ず「上下巻完結」「全2巻完結」と明記しました。
これがないと、あと何冊出るのか少し不安を覚えると思うんですよね。
何冊で完結するかわからないものだったら仕方ないですが。
◆その③:冒頭1文目が勝負
「きんどるどうでしょう」さんなどに本を紹介いただいてわかったのですが、
レビューサイトやツイッターに紹介される際って、内容紹介の冒頭一部しか
引用されないんですよね。
なので、この1文目に、キーとなる説明を入れるように意識することに。
普通の文庫本の背表紙のイメージで書いちゃうと、こういう感じだと思うんですよ。
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冴えないサラリーマン、田中一郎は退屈な毎日に飽き飽きしていた。
だが、そんな彼のもとに絶世の美女が現れた!彼女は様々な無理難題を
次々と田中一郎に押しつける。
果たして田中一郎の運命は!?そして彼女の正体とは!?
抱腹絶倒のラブコメミステリー!
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……自分で何書いてるんだと思いつつ、まぁ例文なんで気にしないでください。
で、これだと、下手するとサイトに引用される際は、
「冴えないサラリーマン、田中一郎は退屈な毎日に飽き飽きしていた。」
だけになってしまう恐れがあるんですよね。
なので、電子書籍だったら、↓のように改善した方がいい。
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抱腹絶倒のラブコメミステリー登場!
冴えないサラリーマン、田中一郎のもとに絶世の美女が現れた!
飽き飽きしていた退屈な毎日が一変する。彼女は様々な無理難題を
次々と田中一郎に押しつける。
果たして田中一郎の運命は!?そして彼女の正体とは!?
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◆その④:内容紹介はできるだけ簡潔に
第一作の「新宿シェパード」出したときは、本文の一部を引用していたのですが。
この引用も、長すぎると逆効果だという結論にしました。
タブレットで見ることを考えると、内容紹介は短くてぱっと読めるに限るんじゃないですかね。
それで興味が沸けば、試し読みという手段があるのですから。
名も知らぬインディーズ作家の作品の内容紹介なんだから、
じっくり見てください、という方が奢っているというもの。
もちろん、キーとなる台詞とかがあれば引用は効果的だとは思います。
「戦う僕らのRGB(下)」では、以下を入れました。
――私が〈タイ・フェス〉で優勝して、このばかげたネクタイ抗争を終わらせる。文句ある?
どうしたら短い文章で効果的に印象づけができ、読者の興味を誘うか。
コピーライトなどに通ずるものがあるかと思います。
◆おまけ:末尾の句点は必ず入れる。
レビューサイトなどで引用される際には、改行がなくなるケースがほとんどです。
なので、句点「。」をきちんと書かないと、すべての文章が繋がって見える。
特に、詩のような文章を書いているともう壊滅的。
文章の最後には句点をいれましょう。
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ということで、あくまで自論ではありますが、内容紹介についてでした。
こういう部分から地道に気を配るっていうのも、プロモーションというか、
戦略の一つにはなるんじゃないでしょうか。