鎌池和馬「簡単なアンケートです」感想というか感心したこと
図書館で予約しててやっと届いたこの本を読みました↓
簡単なアンケートです (電撃文庫) (2012/07/10) 鎌池 和馬 商品詳細を見る |
「とある魔術の禁書目録」で有名な、鎌池和馬氏のショートショート集。
とある~の方はアニメでは見ていたのですが、読んではいなかったので鎌池氏の作品を
文字で読むのは今回が初めて。
<以降、ネタバレあり>
で、この本って、
「簡単なアンケートです、これからお見せするショートフィルムの作品で
面白かった順に番号を振ってください」
っていうような出だしから始まって、そのショートフィルム=ショートショート24作が
あって、そのあとにショートフィルムを見た学生の話が始まり、
自分が面白いと思った話の番号にしたがってフローチャートをやって続きを読む、
という2階層な作りになってるんですね。
(なんかうまく説明できてなくてすんません)
ショートショート自体もまぁハイテンションで面白く読めたんですが、
ショートショート集をこういう構成にするっていうのがまず面白いなと。
装丁とかカラーページとか扉もうまいこと作られてて、
ショートショートにこういう見せ方があるんだなってことが目からウロコでした。
白髪の十二歳くらいの少女が何者だったのかが最後までよくわからなかったのは
少々消化不良でしたが……。
まぁでも、内容の良し悪しは別としても、こういう構成・見せ方があるっていうことを
知れたのはよかったなと思った一作でした。
短編集やショートショートってただ作品をぶっ込むだけになりがちですが、
そうじゃないやり方もあるんだよっていう参考になりました。