原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

書くということ

ちょっと最近考えることがあったので、

自分がなんで書いているのかをまとめてみる。

先に言っておきますが、長いよ!

小説を書き始めたのは13歳のとき。

小学生の頃は実は漫画家になりたくて6年間ずっと

「ネズミくん」というネズミが主人公の4コマを描いていました。

でも本当はセーラームーンみたいな少女漫画が描きたかった。

セーラームーン世代です)

けどネズミばっかり描いていたので人間なんて描けなかった。そりゃそうだ。

ということで文章ならいけるだろうと中学入学と同時に方向転換。

しばらくは手書きでノートにトイレの花子さんが出てくる

小説を書いたりしてた。学校の怪談流行ってたなぁそういえば。

その後、自分的には処女作とも言える原稿用紙100枚のファンタジーを書く。

(当時漫画家を目指していた友人が漫画化してくれて本当に嬉しかった)

この頃から高校卒業までは鉛筆手書きで原稿用紙に小説書いてた。

ちなみに中学時代はあと1作、原稿用紙450枚の長編を書いたのを最後に、

受験だの部活だので忙しくて書いていません。

でもその450枚は今でも自分の宝物の作品です(グロいけど)。

で、高校入学。部活で忙しいのは変わらず。

高校二年までに書いたのは3作

一つの作品を書いては消してこねくりまわしてた。

それから受験勉強中は断筆、推薦入試で大学受験が12月に終わったので、

大学入学までの間に3作書いた。

この3作の総枚数は1200枚くらい。3ヶ月で書いた枚数としては過去最高。

ちなみに高校生の頃は環境問題にすごく興味があって、

環境問題を小説で訴えたいとか青いことを考えていたんだけど、

人間がいる限り環境問題なんて解決しないという結論に至って

そんな考えを捨てる。

大学入学。

はっきりいって時間があったわりに書いてない。

書いたのは4年間でたったの3作

書きたかった気持ちはあったけどあまりそっちにいかなかった。

サークルとか地理の実習とか、書く以上に面白いことが色々あった

けどこのまま断筆して大学院に進むか社会人になって書き続けるか悩んで、

試しに1作書いてみたら楽しかったので結局書く方を選択した。

なので会社もライター関連の会社にした。

社会人1年目~3年目。不遇の3年間。喘息再発したり。

仕事?が忙しくてうち1年は断筆。

3年で執筆した中編以上の作品は4作。どれも駄作。

高校時代までの作品の方が下手でも勢いがあった。

でもって、この頃は思いついては書いて捨てるを繰り返していたので、

最後まで書けたのが4作ってだけで未完で捨てた原稿は数知れない。

ショートショートで佳作をもらったのだけがいい思い出。

社会人4年目。

年間で4作書いてうち1作が初めて文学賞の一次選考を通過した。

このとき、自分は書いててもいいんだって免罪符をもらった気がした

あいかわらず未完の原稿は捨てまくっていた。

社会人5年目。

書きたいのに書けないスランプに陥りなぜか人生の岐路に立った気分に

このままでいいのかと思って通信添削の小説学校に申し込む。

その後、なぜ今までちゃんと作っていなかったのかわからないくらい

初めてプロットをまともに作って執筆し、

初めて納得のいく、人に見せられると思った作品が書けた。

高校時代までのように書いてて楽しかった。

なんだかペースがわかってきて、半年で長編5作書く。

社会人6年目。

結婚とか引っ越しとかプライベートがわりと忙しかった。

小説学校の課題も毎月こなしつつ長編6作

とにかく書けるのが嬉しかった。

小説学校も2年目。通学コースにも通った。

社会人7年目。

小説学校も3年目突入。

長編・中編合わせて8作。泣かず飛ばず。

社会人8年目。←今ココ

KDP参戦。会社辞める。

長編・中編合わせて現時点で10作+短編いっぱい。

……というわけで自分史をまとめて誰得状態になってますが、

何が言いたいかと言うとですね。

今の私は書くのが楽しくてしょうがないんですが、

それは書きたくても書けなかった数年間があったからなわけで。

納得のいくものが書けるようになったのはたったの3年前のわけで。

書き散らすだけだった十数年があったからで。

書きたいという欲求はずっとあったのにろくなものを書けなかったんだから、

少しはまともな、少なくとも着地点くらいはある作品を書けるようになって、

そりゃ今が楽しくないわけがない

書くのが楽しくて仕方ないのが理解できない・書けないという人は、

書くの辞めたらいいですよ。

私も会社が忙しくて書くのが時間的に苦しかったとき、

1年間書くのを辞めてみました。結果、ストレス溜まって体調崩しました。

(体調崩した理由はそれだけじゃないですけど)

書くのを辞めてもなんともないなら別のことやってみればいいです。

大学時代は書くこと以外のことを色々やりました。

仕事になっているなら別ですが、

そうじゃないなら小説を書くことなんて誰に強制されたものでもないはずです。

私が十七年も書くことにこだわっているのは、

書きたいという欲求を抱えている状態が恒常化しているからにほかなりません。

じゃあなぜ書きたいかと言うと、

中学時代につたない作品ながら友だちが面白いって回し読みしてくれて、

そこで味をしめたまま十七年も経ってしまった、ただそれだけです。

小説家にもエンターテイナーにもなりたいんです。

私にとって小説は自己表現の手段でも魂の叫びを刻んだものでもなんでもなく、

あくまで娯楽を提供する手段でしかありません。

自分が面白いと思うものを誰かが面白いと言ってくれたら嬉しいので書く。

心意気としてはそれくらいです。

なので、私はいわゆる"文学"をやりたいわけじゃないので、

高尚なものをやりたいという人は、

私の考えなんか聞かない方がいいです。別の分野ですので。

ちなみに付け加えておくと、書くのは楽しいですが、

評価されないのはもちろん苦しいです。

そこは普通の人ですから、一応。

とはいえ、それで腐ってるくらいなら書き続けろと思えることが、

この17年で得た最大のものかもしれません。