小花美穂『Deep Clear―「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」 』感想
最近読んだマンガです。
『Deep Clear―「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」 』
私が中学時代にりぼんで連載していた「こどものおもちゃ」の
主人公・サナちゃんが25歳になってて、
現在クッキーで連載中の「Honey Bitter」の主人公シュリさんと
絡むというお話です。小花先生のデビュー20周年企画の本だそう。
実はこの本、ずっと読みたいなと思ってたんですが、
「Honey Bitter」を電書で読んでたこともあり、電子化待ってたんですよ。
が、どうも電子化される気配がないので紙で買ってしまいました。
納得。愛蔵版っぽい装丁になってて、多分これは電子化されない感じなんですな。
厚さは普通の文庫の半分くらいで大判、紙質もすごくいい感じで
中にもカラーページありという感じです。
物語はサナちゃんとレイくんがシュリさんのオフィスに
依頼を持ちかけてくるところから。
そしてサナちゃんに内緒でレイくんが別件の依頼も。
それは羽山の浮気調査で……といった感じです。
自分の出産で母親を亡くしている羽山のトラウマとか、そういうのもありつつのお話で、
こどちゃの世界を色々と懐かしく思い出しました。
小花先生、確かお子様生んでらっしゃるんですよね。
そういう体験がものすごく反映されてるんじゃないかなー。
ちなみに、シュリさんは人の心が読めるんですが、
サナちゃんの心のポジティブっぷりがすごかったです。
読んでるこっちまで元気づけられるくらいポジティブ。
でもって、羽山のサナちゃんへの強い想いが見て取れるシーンもあったりして、
いやはやなんかもう感動しました。紙で買ってよかった。読み返しやすい。
というわけで、大人になったサナちゃんや羽山が見れてものすっごく満足だし、
Honey Bitterの世界観もありで楽しめた一冊でした。
こどちゃ・Honey Bitterを読んでいる大人女子にオススメです。