原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

言葉は進化する

昨日おとといに引き続きで、

この本↓を読んで考えたことシリーズ。

今回は言葉の進化について。

この本では、例えばラ抜き言葉ははじめは受け入れられて

こなかったが、そのうち許容にする風潮になっていった、

といったような言葉の進化についても書かれています。

古来から言葉は進化するもので、

そういった意味では若者言葉にどれだけ目くじらを立てるかは難しいとも。

という話を読んで、「Frindle」という洋書の児童書を思い出しました。

有名な作品だそうです。日本語版もあります。

ちなみに英語はそんなに難しくないので、もし読むなら原書もいいですよ。

で、この「Frindle」なんですが、まさに言葉の進化をテーマにしたお話なのですね。

(※ここから先、ネタバレがあります)

ある男の子が、ペンのことを「pen」ではなく、「Frindle」と呼ぼうと提案します。

で、それを面白がった友人たちは「Frindle」という単語を使い始めます。

学校の先生はもちろんそれを止めようとするんですが、

Frindleはやがて学校を飛び出し街にまで広がり、

新聞にまで取り上げられてすっかり定着していきます。

そして最終的には、辞書に「Frindle」が「pen」と同じ意味の単語として載るんですね。

言葉というのは、使って広まって認知されれば勝ちなんですね。

民主主義です。

冒頭に書いたら抜き言葉なんかも、最初は誤用として認知されていた

と思うんですが、使う人が増えてきて許容になったってことなんですよね。

私はレ足す言葉は嫌いですし、これは今は誤用として認知されてるはずですが、

もしかしたらそのうち許容にされてしまうかもしれません。

面白いような怖いようなです。

言葉というのはそういうものなんだと改めて思い知った気がしました。

と同時に、やっぱり気持ち悪い使い方はあまり広がって欲しくないなぁ

とも思いました。

そういった意味も込め、言葉に神経を配っていくのって大事だなと思います。

うーん、色々考えさせられる本でした。

「カネを積まれても使いたくない日本語」、ぜひ読んでみてください。


いよいよ明日発売ですというか、

予約してるともう今夜の24:00にはDL開始されるのかな?

どんな風になるのか色々楽しみであります。よろしくお願いしますー。