原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

「とりかへばや物語」が面白かった

ちょっと前に読み終わりました。

カドカワセールのときにこのビギナーズクラシックシリーズを

色々買いそろえたんですが、まぁ当たりでした!

面白かった面白かったー。二日で読破したよ。

とりかへばや物語」は男女が入れ替わるお話なんですが、

まぁ展開がラノベというかあっちこっちで関係持っちゃって

子どもいっぱい生まれるし、とにもかくにも面白かったです。

メインで書かれるのは女性の苦悩ですかね。

これが平安時代に書かれたとかすごいなぁ。

とりかへばや物語」をモチーフにしてるお話って

あるのかなと思ってすこし調べたらこちらがヒット。

「ざ・ちぇんじ」の方ですね。

っていうか、「ざ・ちぇんじ」、中学時代に絶対読んでる。

中学時代に80年代のコバルト文庫を読みまくっていたのを思い出しました。

ちなみに、このビギナーズクラシックシリーズ、

を最初に読んで、

次にを読んで、

最後に「とりかへばや物語」を読んだんですよ。

意図したわけじゃなかったんですが、これ物語の成立順だったんですね。

で、平安文学って、どうやら先行作品のパロディを入れる傾向にあるみたいで、

とりかへばや物語」読んでても、ちょいちょい「源氏物語」とか「竹取物語」の

パロディ的な表現とか展開が登場するんですよ。

で、しかもそれをちゃんと解説部分で解説してくれてるので、

読みながらほうほうあれのことか!ていう感じになります。

なお、このビギナーズクラシックシリーズは、

あらすじ・訳文・原文・寸評(解説)・コラムの構成で1節ごとに展開されています。

竹取物語」以外は原文がすごく長いので、

全文載ってなくて要所要所あらすじで説明してあるって感じです。

それでも充分筋はわかるし初心者にはいい感じの分量でした。

古典初心者とか、筋を思い出したい人にお勧め。

当時の文化のコラムなんかも充実してて文化も色々わかります。

何気にカドカワセールでビギナーズクラシックシリーズは

ほかにも色々買ったので読むのが楽しみです。


予約販売中ですー。