「ご飯の時間」のストア配信結果についてちょっと考察してみた
なんかおとといの記事↓が思いのほか反響があったので、
ちょっと考察でも。
今回(10月のストア配信結果)でよかったのは、
「ご飯の時間」のブックパスの読み放題でのDL数です。
その他の作品も、ブックパスの読み放題はほかのストアよりいいです。
なお、ほかのストアでのDL数はこれまでどおりでパラパラといった感じで、
ブックパス読み放題を除いた総冊数だと「W・キャスト」が一番多いです。
で、ちょっと考えてみたんですが、以下の2点が理由な気がします。
●「読み放題」だったから
無名の知らない作家の作品を手に取るって、前評判も何もわからなければ
やっぱりお金を払うにはリスキーだと思うんですよね。
KDPでもKWLでもそうですけども。
なんですが、読み放題であればその障壁は格段に低くなる気がします。
ロイヤリティが低くても作品を手にとってもらいたいなら、手始めに読み放題に
対応しているストアに突っ込んでみるというのはいいのかもしれないと思いました。
そういった意味では、Kindleストアでの読み放題プログラム、
日本でも始まったらまた大きく変わるかもしれませんね。
ちなみに、障壁が高いなら無料にすればいいじゃんって話もありそうですが、
無料にしたらしたで積ん読にされるリスクが上がると思うんですよね。
少なくとも読み放題だったら積ん読にはされないんじゃないかなと。
読みたいと思ったらDLするという流れになるはずなので。
●ホラーだったから
ほかの作品は「この作品に興味がある人はこんな作品も読んでます」的な
個所に表示されるのが自著が多い
=私の作品を選んで読んでくれた人が多い印象なんですが、
「ご飯の時間」だけはほかの作者さんのホラー・サスペンス作品が表示されています。
というわけで、多分ホラーを読みたい人が選んでくれてるみたいです。
ホラーは需要があるんですね。
Kindleストアではこんなことまったくなかったんで、KDPだけではわからなかったです。
KDP70%ロイヤリティで安定してDL数があるなら別かもしれんですけども、
とりあえず読んでもらいたいなら色んなストアに並べて
反応見てみるっていうのは有意な気がします。そこから見えてくることもありますし。
しかし、晴海さんの事例を見て改めて、いまKindleストアで売れてない人は「別のストアでも売ってみる」を試してみるべきだなとつくづく思う。やっぱストアによってユーザー層がかなり違う。
— 鷹野 凌/月刊群雛発売中 (@ryou_takano) 2015, 1月 10
↑鷹野さんのお言葉借りましたが、今ストア配信でやってる作品って、
私もKindleストアだとほとんどが発売から1年以上経ってて
(「ご飯の時間」と「W・キャスト」は違いますが)、
数字にあんまり動きがない作品なんですよね。
そういうのが他のストアだとちらちらでも動くっていうのは面白いです。