原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

映画「ドラえもん のび太の宇宙英雄記」感想

体調崩したりしてなかなか観に行けてなかった、

今年のドラえもん映画を観に行ってきました!

映画「ドラえもん のび太の宇宙英雄記」。

ドラえもん映画35周年作品だそうで。

(※以降ネタバレあり)

今回の話は、スーパーヒーローごっこをして映画撮ってたら

本当に遠い宇宙のトラブルに巻き込まれてしまったというお話。

スペースパートナー社による観光地開発で沸き立つ平和なポックル星。

なんだけど、実はその会社が宇宙海賊で裏で恐ろしい計画が……という。

別の星のトラブルで、かつ企業が絡んでくるものだと

のび太の宇宙開拓史」を思い出しますね。あれはまじ名作。

今回も企業絡みかと思ったら海賊だったので少々違いますが。

とはいえ、タイトルも似てるしもしかしたら開拓史を意識してる部分あるのかも。

開拓史ではのび太のガンマンとしての腕が物語の一つのキーなのですが、

今回はのび太のもう一つの特技、あやとりの方がフィーチャーされてました。

今回はヒーローもののアニメが流行っていて、

それに感化されてのび太たちはヒーローごっこを始めます。

いわゆるスーパーマン的な超能力を持ったヒーローものって

今の子どもたちにもピンとくるんでしょうかね。

ヒーローもののお約束みたいなのが結構随所に出てきました。

バッジで変身とか発射スペースとか、音楽もそれっぽい感じ。

飛び方も拳を前に出すアンパンマンスタイルでした。

個人的にはPixarの「ミスター・インクレディブル」を思い出したりも。

そういうヒーローものあるあるみたいなのを

意図的にやろうとしているのは観てて面白かったかも。

みんなそれぞれの個性を生かした必殺技が出せるんだけど、

ジャイアンの母ちゃん仕込みの「無限ビンタ」が一番面白かった。

ドラえもんの石頭もたびたび出てきてて、

石頭はドラえもん映画には欠かせないんだなぁと思った。

「雲の王国」でドラえもんが石頭で突っ込んで自分を犠牲にしたシーンとか……。

あれは思い出しても泣ける。

あと、今回ピンチになっていたポックル星。

住人たちがとにかく人が良すぎて、だまされてると警鐘を鳴らされてるのに、

最後の最後までまったく気づかず警戒心がまったくない。

星が滅びようとしてるのにみんなで「きれいだね。あれがサプライズだったんだね」

とニコニコして見ているサマはある種のホラーかと思いました。

平和な日本人のこと、こういうのあちこちにあるんじゃないかとか。

宇宙海賊からの難を逃れてもそのうちかんたんに侵略されそうと思った。

それと、そういえば今回は星のピンチを救うどころか間に合わなくて、

星が滅びる寸前までいってたのは予想外ではあったかも。

(子ども向けアニメで間に合わなかったって展開は少ないような)

最終的にバーガー監督の力業で乗り切りましたが印象的でした。

全体的に思ったよりバトルシーンはなくて敵も弱っちくて

ストーリーは単純ではあったんですが、

アロンのまっすぐなキャラとか結構気持ちよくて悪くなかったです。

あとエンディングのmiwaさんの歌がなんか明るくてよかったです。

この5年のドラえもん映画を面白かった順に勝手に並べると、

鉄人兵団(2011)>>ひみつ道具博物館(2013)>宇宙英雄記(今作)>大魔境(2014)>>>>>>奇跡の島(2012)

という感じですかね。

短い予告を見たら、来年の映画は「ペガサス」と「桃」?がキーなのかな。

個人的には「日本誕生」をリメイクしてほしくてたまらないのですが。

あれもペガサス出てくるんですよね。ギガゾンビ。

期待期待~。