「マトリョーシカ大図鑑」感想 ~マトリョーシカ超カワイイっ!!!
半年前くらいに買ってずっと積んでた、
「マトリョーシカ大図鑑」を読みました。
ずっと積んでたことを後悔しました。
超ステキな本です。昨日紹介したフィンランドデザインの本に引き続きで、
かわいいものスキーな心をくすぐられまくりのかわいい一冊です。
装丁も非常に凝っててステキです。めくるとこんな感じ。
表紙はYMOみたいなちょっと怖い感じなんですが、
中はとにかくカラフル!フルカラーで色んなマトリョーシカが載ってます。
といっても写真もいっぱいありますが、意外と文章もあり読み物としても楽しめます。
マトリョーシカの歴史とか初めて知りました。何よりびっくりなのが、
ってことですよ。俄然興味わきません?
この本では、マトリョーシカを生産地域ごとに分類して、
その形状の特徴とかも説明してくれています。
言われてみれば確かに、色使いとか持ってるものとか違ったりするんですよ。
地理的な観点と絡めての解説は非常に面白い。
Amazonでマトリョーシカで検索したら出てきました。ほんとなんでも売ってるな……
でもってこれまた面白いのが、
この著者のマトリョーシカ好きすぎな部分。
以下、いくつか引用してみます。
私は、ロシアのほぼ全てのマトリョーシカの産地を廻り、産地の特徴と歴史を調査し、かつてロシア人もしたことがなかった、マトリョーシカを「系統」に分けるということをいたしました。マトリョーシカ学者と呼んでよさそう。
実は団体旅行が苦手な私が、二〇〇六年よりマトリョーシカの工場見学ツアーを始めました。マトリョーシカは苦手の克服にも。
(ノーリンスクという産地を訪れたときの記述)私が訪問した時、この地を訪れた初めての日本人として、地元の新聞記者が取材に来ました。ものすごい僻地へも行く。
著者が結婚するにあたり、その引き出物のウェディングマトを200個程、個人的に制作依頼しました。引き出物にマトリョーシカって初めて聞いた。
という感じで、著者のマトリョーシカ愛に溢れた1冊でした。
この著者さん、マトリョーシカエッセイとか書いてみたらどうだろうか。
おかげで最後まで読んだときには私もマトリョーシカがほしくなりました。
単なる民芸品の入れ子人形だと思っていたら大間違い、
そこにはさまざまな歴史と文化が詰まっているのです!
最後に、マトリョーシカに限らずハッとさせられた一文を。
何が云いたかったかといえば、一人の突拍子もない思いつきは、ほんのチョッピリ歴史を変えることもあるかも知れないということ。マトリョーシカ愛に突き動かされるままに行動し、
日本とマトリョーシカの架け橋になった著者の言葉は深いです。