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原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

ルイス・サッカー「穴」感想

読書

昨日というか今日の深夜ですが、読み終わりました。

穴  HOLES (講談社文庫)

穴 HOLES (講談社文庫)

 

邦題が「穴」、原題が「HOLES」。
子供たちがひたすら穴を掘っていくというアメリカの児童文学です。

 

この本、数年前に読んだ「Big Fat Cat」シリーズで紹介されてて、
ずっとタイトル覚えてたんですね。

Big Fat Cat and The Mustard Pie (BFC BOOKS)

Big Fat Cat and The Mustard Pie (BFC BOOKS)

 

この「Big Fat Cat」シリーズが英語の本を原著で読むトレーニング本だったので、
Big Fat Cat」シリーズ最後まで読めたらこれくらいの原著は読めるよっていう
感じで紹介されていたのでした。
なので、そのうち原著で「HOLES」も読もうと思ってたんですが、
その「そのうち」を逃したまま数年が経ち、
翻訳版を見つけてしまったので日本語で読んだというわけです。

物語は、主人公・スタンリーが無実の罪で矯正施設・グリーンレイクキャンプ
に送られるところから始まります。
そのキャンプでは、心を強くするためにと、毎日毎日穴を掘らされるのですね。
そして最初はいじめっ子がいなくてむしろ悪くないと思うスタンリーですが、
子供たちの中にある力関係を悟って序列に従ったり、
グリーンレイクキャンプの秘密に迫ったり、本当の友だちができたりして
成長していくお話です。

学校にいたときは最下層のいじめられっ子だったスタンリーですが、
キャンプでは力関係を読んでうまく立ち回っていきます。
「ここでは人種で差別されない」って思うシーンがあって印象的でした。
でもそれで誰かを出し抜いたりしても気持ちがギスギスしてしようがなくて、
そういうすべてを放って友だち・ゼロを助けたとき、
スタンリーが「今の自分は好きだ」と思います。
心が晴れてく様がすごくストレートに書かれてるし伝わってきて清々しい。

あとこのお話、面白いのが、ちょいちょい現代のスタンリーの話とは一見まったく
関係がないように思われる、過去のグリーンレイクで起こった喜劇・事件の
挿話が差し込まれていることです。
わざとらしいというか、ちょいちょい現在の話が分断されるので、
なんだこれって最初は思うんですが、最後まで読むとあらびっくり、
挿話も全部ひっくるめてスタンリーが苦難を乗り越えるのに必要な要素になり、
その意味を読者にわからせる働きになります。
そして最後の最後の一発逆転にはやられた!となります。あと玉ネギ最強!

 

解説を読むと、児童文学の賞をいくつも受賞している作品だそう。
と思ってググってみたら、ディズニーが映画にもしてますね。

穴 / HOLES [DVD]

穴 / HOLES [DVD]

 

外国の児童文学の定番、みたいな感じなんですかね。
そういうのあんまり知らないので、積極的に読みたいなぁと思いました。
あと、英語の児童書をつんどくしまくってるので、
Big Fat Cat」シリーズも読み直して英語のおさらいしたいんですけどね。
やりたいことは山積み><