原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

「センチメンタル☆サーティ」でスマホでの可読性を意識した話

発売開始からまだ1週間経ってませんが、「センチメンタル☆サーティ」、
ちらほらレビューや感想いただいてます。
読んでくださった方、本当にありがとうございます。

いただいたレビューで意図どおりで嬉しかったものがあるので紹介。

review.rakuten.co.jp

Koboっちでレビュー初めてついたよ、っていうのはおいておいて。
スマホでもサクサクと読みやすかった」と書いてあって嬉しいことこの上ないです。
この作品、実は「通勤中のOLさんがスマホで読む」っていうのを、
企画段階からかなり意識していて、執筆時にも工夫していたのでした。

 

女性の電書ユーザーさんって、スマホの利用率結構高いのですよ。
電子書籍出版関係者とかばかり話してると世間のことわからなくなりがちですが、
電子書籍使ったことない、といっている方が実は「Renta!」や「Comico」なら
普段から使ってる、ということが往々にしてあるのです。
実際、「ギソウクラブ」のときもスマホで読んでくださった方がいて、
その方はどうやらスマホでYONDEMILLの試し読み→そのまま購入して読了、
という感じで、電子書籍ストアで買った、という意識がありませんでした。
特定の電子書籍ストアの使い方を教えて買ってもらう、というよりも、
そういう層にはとりあえずどこかのサイトで試し読みしてもらう、
というのが第一歩なんじゃないかなーと思った次第です。

で、「センチメンタル☆サーティ」です。
まず、1章あたり1万5000字程度のボリュームというのも、
「往復の通勤時間で1章が読み切れる」というのを意識してのボリュームなのです。
加えて、いつもの作品よりも特に次のようなことを意識して書きました。

  • 1文を短めにする
  • 長い伏線は張らず、小ネタを散りばめる
  • 文字遊びをする

「1文を短めにする」というのは意味もなく単純に改行を多くするのでなく
口語体なので息継ぎするような感じで意味のある改行を入れるように心がけました。

加えて、ミステリーでもなんでもないので、伏線はまきすぎないよう意識し、
主要な場面や人物の描写だけは意識して詳細に書き、
伏線があったとしても再度説明をしてあげることでバランス取りました。
スマホで読むと、前の方にあった説明とか伏線なんて覚えてられないと思うのですよ。

でもって「文字遊び」ですが、これは狭い画面の中でも文章そのもので
面白いなと思ってもらえればいいなと思ってのことです。
具体的には、小説なんだけど詩のように文字数を揃えた文章を並べたり、
RPG風の書き方をわざとしてみたりとか。
ランディングページの前日譚でもこんな風にやってます↓

必死さは悟らせない。
ガツガツしたらダメ。
大人の余裕の態度で。
頭を使って分析して。
寄り道なんてしない。
いい相手はいるはず。 

同じ文字数で意味ある言葉を並べるの、大変だけど結構楽しくもあります。
今作では意識的にこれを多用してます。

そんなわけで、今作「センチメンタル☆サーティ」、
いつも以上に電書を意識してるので読みやすくなってると思います。
ぜひスマホでお気軽にポチポチしてみてください!

Kindle

センチメンタル☆サーティ

センチメンタル☆サーティ

 

 ◆Kobo

books.rakuten.co.jp