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原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

サラ・シムッカ「ルミッキ」シリーズ感想

「ルミッキ」シリーズ全3巻読み終わりましたよ!

ルミッキ1 血のように赤く

ルミッキ1 血のように赤く

 
ルミッキ2 雪のように白く

ルミッキ2 雪のように白く

 
ルミッキ3 黒檀のように黒く

ルミッキ3 黒檀のように黒く

 

3月に買った本なので、シリーズものですがそれなりのペースで読んだ気がします。
フィンランド小説」「YAミステリー」みたいな感じでTwitterで見かけたので、
ずっと気になってたのでした。

 

あらすじ説明するの難しいですね。フィンランドタンペレという都市が舞台で、
フィンランド語で白雪姫を意味する「ルミッキ」という名前の女の子が、
色んな事件に巻き込まれたりなんだりして、最終的に自分の過去を思い出す、
そんなようなお話です。

この作品は、とにもかくにも「フィンランド好き」にはストライクするんじゃ
ないかなーと思います。
私自身はタンペレに行ったことがあったので、
具体的な場所を想像しながら読めたのがすごく面白い読書体験でした。
観光で訪れただけなので、実際にあの街で暮らしているとあの場所は
ああいう位置づけなんだなとか、そういう発見もあり。
3巻の冒頭にはタンペレの地図もついてました(なぜ1巻ではなかったんだろう)。
あとはマリメッコムーミンサルミアッキなどなどのフィンランドキーワードが
あちこちに散りばめられててこれもストライク。
2巻でアニメのムーミンを「日本製のムーミン」って書いてて、
現地の人にはこういう認識なんだなぁと目からウロコぽろぽろでした。

肝心のストーリーの方はというと、
「ミステリー」と大々的に打っている作品ではありますが、
各巻で起こる事件は正直なところそんなに深い謎でもなく、
むしろすぐ真相が察せられるレベル。
真の謎はルミッキというキャラそのものだったんじゃないかなーという感じです。

なんというか、「三部作」「ミステリー」と聞いて本格ミステリーを期待すると
肩透かし食らっちゃう感じは正直あると思います。
主人公のルミッキ彼女自身を掘り下げていく青春ハードボイルド作品、
くらいな感じならいいんじゃないでしょうかね。YAですし。

個人的には1巻が一番ハラハラして面白かったかな。

あと、今作、翻訳物ですがすごく読みやすくて、文章に好感が持てました。
フィンランド独特の用語とか出てきてもちゃんと補足して説明されてたり。
知らない人でもちゃんと読めるっていう当たり前の工夫が当たり前にされてて、
そういうのいいなーと思ってしまうここ最近です。
フィンランド小説、同じ訳者の方の本がほかにもあるみたいなので、
いつか手を出してみたいです。

氷の娘 (創元推理文庫)

氷の娘 (創元推理文庫)

 

そんなわけで「ルミッキ」シリーズ全3巻でした。
ちなみに電子書籍は出てなかったので紙で買いました。
本当は電書で読みたかったような気もする。