タイトルの見た目
「明日が雨でも晴れでも」も校正2周目が終了しました。
挿絵や表紙などを見せていただいたせいか、
以前改稿していたときよりも作品のイメージが自分の中でも
だいぶつきやすくなりました。
やっぱりビジュアルイメージって強いなぁと思います。
「エス・エス・エス」もキャラの設定画を早めにもらったんですが、
そういうのがあると推敲もしやすくなりますね。
さてさてなんですが。
「明日は雨でも晴れでも」はブログ連載時に話をだいぶ細分化したのですが、
改稿と同時に章立てをいじることになりました。
で、そのタイトルなどを考えていたんですが。なかなか難しいですね。
作中のキーワード入れるだけなら簡単なんでしょうけども。
それを考えていたときに思い出したのが、我らが林檎女史のアルバム。
ファンには自明なのですが、椎名林檎・東京事変のアルバムの大半は、
曲の並びがシンメトリーになっています。
たとえば、
1. 虚言症
2. 浴室
3. 弁解ドビュッシー
4. ギブス
5. 闇に降る雨
6. アイデンティティ
7. 罪と罰
8. ストイシズム
9. 月に負け犬
10. サカナ
11. 病床パブリック
12. 本能
13. 依存症
●教育（東京事変2枚目のアルバム）
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1. 秘密
2. 喧嘩上等
3. 化粧直し
4. スーパースター
5. 修羅場（adult ver.）
6. 雪国
7. 歌舞伎
8. ブラックアウト
9. 黄昏泣き
10. 透明人間
11. 手紙
漢字とカタカナの組み合わせもシンメトリーとか美しすぎる。
でもって「大発見」は曲名がすべて同じ文字数。
●大発見（東京事変5枚目のアルバム）
1. 天国へようこそ (For The Disc)
2. 絶対値対相対値
3. 新しい文明開化
4. 電気のない都市
5. 海底に巣くう男
6. 禁じられた遊び
7. ドーパミント！(BPM103)
8. 恐るべき大人達
9. 21世紀宇宙の子
10. かつては男と女
11. 空が鳴っている
12. 風に肖って行け
13. 女の子は誰でも
14. 天国へようこそ (For The Tube)
なんでしょう、この美意識。
改めて書きだしてみて、感嘆のため息が止まりません。内臓震えてます。
私ごときが「さすがです」とか言うのもおこがましいです。素晴らしい。
曲の良し悪しには関係ないだろって意見もあるかもですが、
こういう見た目って大事だと思うんですよ、ホント。
何の捻りも変哲もない単語が特別なものに見えたりしませんか？
（って、林檎さんの曲のタイトルは捻りも変哲もあるのですけども）
似たような話が楽器の演奏でもあるんですよね。
譜面台の高さを揃えるとか、礼をするときの楽器の持ち方を揃えるとか。
そういう演奏に直接関係のない見た目にまで気を配れるかで、
その団の意識レベルみたいなものがわかったりします。
デキる人は礼儀正しい、みたいなのと同じ理論かもしれんですね。
というわけで何が言いたかったかというと。
林檎女史から学ぶことは多い、ということですね！万歳！
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