角野栄子「魔女の宅急便」感想
クリスマスイブですね!ケーキ食べましたか?
全然関係ありませんが、数日前に読み終わったこちらの本の感想です。
何年も前から読みたいなー読まねばなーと思っていたのですが、
電書版で新装版が出ていたのをきっかけに手を出しました。
だいぶ今さら感がありますが、とってもよかったので感想を。
魔女の宅急便はジブリ映画のイメージが強かったのですが、
原作は6巻まで出ていて、キキが結婚するところまで描かれている、
というのを小耳に挟んでたので、原作がずっと気になってたんですよね。
ジブリ映画と比べて誰かがピンチになったりキキがスランプになったりといった、
劇的なドラマはあんまりなくて、
児童書らしいかわいらしくふんわりした雰囲気で終始お話は進んでいきます。
章ごとに、キキのところにお客さんがやってくるイメージですね。
気持ちが思いっきり浮かんだり沈んだりはないけど、
ふんわりした優しい空気が漂っています。
また、文体のなせるわざだと思うのですが、読んでいてとっても心地よかったです。
ですます調なのですが、読んでいてすごく自然に入ってくるのはもちろん、
ストレスに感じることがなんにもなくて脳が柔らかくなりました。
本を読んでいて温泉につかってるような心地になったのは久々です。
普段いかにストレスフルな日本語に接する機会が多いかということですね。
内容が大事だって言ってくる人もいるしもちろんそう思う部分もありますが、
でも私はやっぱりそれと同じくらい心地よい文章を読むのがとっても好きです。
児童書とかYAは文章が素敵な本が多いのも好きな理由の一つかも。
心地よい文章だからこそ入ってくる内容って絶対にあると思います。
話が面白くても絵がぐちゃぐちゃのマンガは読めないじゃないですか。
話が逸れてきたので戻しますが、「魔女の宅急便」、とっても素敵な本でした。
最後の6巻まで読みたいなーと思います。
今年は前半に「ダレン・シャン」全12巻を読み切ったので、
シリーズ物の小説を読む心理的ハードルがだいぶ下がってます。
新装版 魔女の宅急便 全6冊合本版<魔女の宅急便> (角川文庫)
- 作者: 角野栄子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2015/06/20
- メディア: Kindle版
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