原点回帰―Running possible―

晴海まどかの日々精進ブログ

「シベリウスの生涯」を読んだ ~作者の背景を知ることとかカレワラのこととか

音楽やってると当たり前の話なんですが、

曲の解釈をするために作曲家の生まれ育った時代とか、

そういう背景を調べることがよくあります。

再来月にフィンランド行くことにしたのですが、

そのフィンランドには代表的な作曲家、ジャン・シベリウスがいます。

交響詩フィンランディア〉が有名で、音楽の教科書にものってます。

でまぁ演奏するわけじゃないんですが、訪れる予定の観光スポットに

シベリウスゆかりの場所が何カ所があるので、伝記を読んでみたんですよ。

そのまんまのタイトルっすな。

シベリウスの生涯」ってタイトルのとおり、

シベリウスの生い立ちとか曲の話とかが時系列に書かれてます。

正直読み物として面白いものではなかったんですが、

シベリウス関係の本って多くないので資料的な価値はあるものかと。

歴史の教科書みたいな雰囲気でした。

でもまぁ、シベリウスの人となりみたいのはわかりました。

フィンランドの自然を愛していて、金遣いが荒くていつも負債があったとか、

創作家として晩年を迎えたとか。

そういうものを踏まえた上で改めて曲を聴いてみると、

ちょっと違って聞こえるものです。

フィンランディア、知ってる曲だったけどちょっと感動しました。

あと、どういうものが曲に影響を与えたのかとかは興味深いですね。

フィンランドのことを知っていくとどこかでぶつかるのが「カレワラ」です。

フィンランド叙事詩、神話みたいな感じなんですかね。

シベリウスの曲はフィンランドの国民性を反映してるって言われてて、

やはりカレワラの影響を多大に受けているそうで。

カレワラは単語としては知ってたけど、手は出してなかったんですよね。

フィンランド行くまでにはチャレンジしてみるべきか。

というわけで、音楽は作曲家のことを知ると、

結構違った聴き方ができて面白いんですよね。

これ、小説だとどうなのかなぁ。

あんまり作家のことに興味持ってない自分がいるような気がしないでもない。

作家買いみたいなことはするんですけどね。

作家のプロフィール的なものを見るよりは、複数の作品を読んでみて、

この作家さんはこういうものが好きなのかな、

と連想ゲームみたいなことする方が好きかも。まぁ人によるのかな。