新刊『ギソウクラブ』:推敲時に原稿を寝かせる話
今日は何かと話題の校正とか推敲っぽい話。
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この『ギソウクラブ』ですが、タイミング的には5回の校正(推敲)を経てます。
- 2年前、書き上げてすぐの頃に2ヶ月くらいやった推敲。
- 1年前、群雛で連載しようと思い立って1ヶ月弱くらいやった推敲。
- 群雛連載中の校正。
- 群雛連載後、あの出版さんに原稿提出する前の校正。
- 発売前、あの出版の担当さんと一緒にした校正。
なんだかんだで結構な期間校正しまくってます。
何年かしたら直せる箇所も出てくるかもですが、
今の段階ではもうこれ以上直すところはないと思ってます。
で、上記を見てもらえばわかると思うんですが、
それぞれの校正の間に結構間が空いてるんですね。
作品を推敲・校正するときに、寝かせるっていうのが結構大事なんじゃと思ってます。
『ギソウクラブ』の場合、間々に数ヶ月単位で寝かせてる期間があるのですが、
そこまで寝かせなくても、例えば長編書き終えたら2週間とかでも
いいと思うんですよね。
群雛掲載レベルの短編でも、書き終えたら1~2日は寝かせるようにしてます。
冷却期間があると、面白いくらいにガシガシ直せます。
冷却している間に、読書したり別の作品書いてみたりと、
別の文章で頭をいっぱいにするのが特にオススメです。
あと、書き終えた直後のヒャッハーなテンションのまま世に出すと、
絶対にあとから直したくなるのが人間というものです。
基本的に私は個人出版でも一度出した本については致命的な誤字脱字以外は
修正しないポリシーなのですが、これも何度も寝かせて推敲して、
その時点ではこれ以上今は直せないってところまで推敲してるからです。
もちろん何年後かに読み返すとうわーって思うことはあるのですが、
一度発売したものを大々的に改稿すると、最初に買ってくれた読者さんに
失礼だという意識があるので基本的にやりません。そのときのベストのままにします。
もし大々的に改稿する場合は、タイトルから別エディションであることが
わかるようにしてから出し直すと思います。
というわけでやや話が逸れた気がしないでもないですが、
書き終えたときのヒャッハーなテンションを落ち着かせるために、
推敲中に冷却期間を置くのがオススメだよという話でした。
小説に限らず、どんな文章でも一度手を離して深呼吸してみるといいです。
校正とか推敲のテクニックみたいなものは色々あるわけですが、
これは時間のやりくりさえできれば誰にでもできることなのでぜひ。